「パリの国連で夢を食う」 河内有緒:読了。
思わず(とてもラッキーを引き当て)
この場所に住むことになった彼女の物語。
パリに住むことで
パリの価値観を彼女は知り、順応し、そして最後はパリを離れていく。
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「パリにおける価値観」とは。
それは生きるにおける重要順位をクリアにする、ということ。
抱える様々なフラストレーションに対してどう向き合うか。
妥協、諦め、折り合いをつけつつ
グレーな毎日を楽しむためには。
休暇をとることや就労時間に対してストイックなのは
そのグレーな時間を生きる自分自身曖昧さへの
禊というか浄化作業なのかもしれない、と思ったり。
人生と仕事のバランスについて、ちょっと考えてしまう一冊。
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個人的には
目標達成の指標についての下り!
マーカーで線をぐいぐい
引きたくなるレベルで首肯。
以下引用:
「私たちは日常でもい色んな指標をいつも使ってるよね。例えば、体重!
体重は何の指標ですか?健康?ダイエット?
(中略)
でもさぁ、人によっては痩せたい目的は健康じゃなくて「モテたい」かもしれないよね。
モテの目標に対して指標が体重だったら、それはいい指標かな?どう思う
(中略)
目標の本質を理解しないと、間違った指標で間違った努力をしてしまうんですよね」
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モテもそうだけど、仕事にだったりにも
同じことが言えると思ったり。
ステレオタイプに与えられたズレた指標で
思考停止の(お役所的な)判断をしないように。
物事の「本質」をまず考える。
何がしたいのか、何が目的か。
行動の前のその、理念。