「スクラップ・アンド・ビルド:羽田圭介」 読了。
ぽたぽたと筋肉、思考力が弛緩し「お迎えを望む」高齢者。
筋トレによってムキムキ肉体改造してる主人公は
「ぽっくり逝かせてやるのが望むこと」理解しつつも
心の何処かがその薄情さに何かヒリヒリ勝手にしてる。
ニートで職なしな主人公が、その置かれた社会的立場にクサクサしないで
非採用続きでも、めげずに就職活動もコツコツこなせているのは
実際すごいメンタルだと思う。
それは「介護」という「役割」をまがいなりとも与えられていると同時に、
社会的役割のないおじいちゃんという存在を日々目の当りにすることで
その「社会的役割のない」という事に対して
危機感を覚えているからなのかな、と思ったりする。
※筋トレのおかげで筋骨ともにメンタルも鍛えられてるてのもあると思うけど。
タイトルの「スクラップ・アンド・ビルド」は
①筋肉改造
②死に向かうおじいちゃん、社会的再生(就職)に向かおうとするニートな若者(主人公)、
③一般的に「善」と思われている事に関して、
はたしてそれってどうなんだ、との問いかけ(価値観を再考、再定義)
を指しているのな、と思ったり。
