Saturday, 19 December 2015

What I read...’Save our "Dolphin Song"!'

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「ドルフィン・ソングを救え!」樋口毅宏:読了。

 

 

 

2019年(今よりちょっと先)から1989年に

主人公たるフリーター(45才、独身)が

タイムスリップした物語。

 

 

 

フリッパーズギター、小沢健二、コーネリアスとか

単館上映系フランスの小難しい系シネマ、

CUTやRockin'on、STUDIO VOICEなんかのサブカル雑誌、

いわゆる「渋谷系」という大きなカルチャーにかぶれ、

憧れた時期を通った人にとっては

この物語の中に散らべられた言葉やフレーズ、単語、

登場人物のちょっと人をくったかのような

振る舞いや態度には

「なつい!」としか言えない甘酸っぱさがある。

 

 

 

後半は物語展開的に「それ必要?」な

コンテンツもあったりして微妙もあったけど、

とはいえ!

最後まで一気に読ませてくれる物語展開やスピード感は

読んでても気持ちのいいもので。

 

 

個人的には

今この時代の流行っている言葉のテイストと

1990年当時の言葉のテイストの

違いが浮かび上がってて面白かったり。