Friday, 27 May 2016

What I read...Eiko's Forest

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DSCF9921_R「英子の森」 松田青子:読了。

 

これは文学(not文芸)が好きな人にとってはすごく興味深く

読み込んでしまう一冊だと思う。

 

小説自体の構成だったり、世界観だったり、

言葉の使い方、文章の組み立てだったりのそのすべてにおいて

実験的で「小説」というものの新しいの可能性を感じるし、

もっとこの著者の「小説」に対する挑戦が見て見たくなる。

 

 

日常に何気なく使われているフレーズだけど

シチュエーションを変えた場所で使われると

なんだか違和感を感じる言葉とか、

(例えば幼稚園児に「上司に確認しておりかえします」

とか言われるとか)

良く使うけど意味が解ってない単語とか

ちょこちょこあると思うんだけど、

 

(「むかむかしてヘドが出そう」の

「ヘド」って一体何だろう、とか)

そういうスルーしがちな言葉やセリフを

敏感に捉えてる作者さんの感性に脱帽。

(帽子かぶってないけど)。