Sunday, 20 March 2016

at the show...KOCHE

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KOCHEのショーは色々なものが「規格外」。

 

会場しかり(通常にあてがわれる、整った公式会場ではなく、

場末でなにかと雑なアーケード。どんな立場の人であれ総じて立ち見。)、

モデルさんしかり(通常のランウェイ・モデルも交じる中、存在感を放つのは

ストリートでハントしてきたモデルさん達、性別、国籍、体型、身長もバラバラ、

共通項はただ一つ、「その人となり」が強烈かどうか、だ)。

 

ストリートの要素と、メゾンで積んだクチュール並みの経験から作られた洋服達。

何かが違う、と思ったのはそれぞれの要素の扱い方、とか捉え方なのかもしれない。

 

それぞれの要素を「相対する要素」としてとらえてないのだ。

つまり

ストリートの要素と、モードとかクチュールの要素の組み合わせとか

ハイ&ローのそのミックス感とか、

そういう違和感がかっこいいでしょ、っていうんじゃなくて。

 

 

ストリートとモード、クチュールが「溶け合ってひとつのものになっている」。

ハイとローの意識の違いすらもはや無い。

 

ストリートの一瞬でガシっと掴まれるような

ギュンギュンしたかっこよさだったり、

モードやクチュールの、見れば見るほど

心のひだに触れる美しさ。

その価値観を同じ視点で「モード」ととらえ、

水平な視点でとりこんだクリエイション、というか。

 

つまり

異なる要素を掛け合わせて見える違和感(=新しさ)、

という過去の価値観ではなくて

異なる要素を併存、前進させた「新しさ」。

 

 

 

「ファッションに、新しい何かが始まっている」

っていうのはつまり、

この価値観の出現なのかな、と思う。

 

 

それは、KOCHEだけじゃなくて

他のデザイナーも巻き込んだ、

そしてストリートまでもを巻き込んだ

ムーブメントとして起こっているという所が

大きな違いなのだ。