He's movie director in the future,
taking a walk with his friend,Kaito Yoshimura,
young actor at Harajuku.
自信家で態度のしれっと大きな彼は
次世代の映画監督だという。
同じく未来の有望俳優である友達の彼と
朝からこの街をてくてくしてて、撮らせてもらう。
撮影の後、いつも書いてもらうアンケート。
そんな項目もないのに
でかでかと書いて加えてたのは
「使いたい俳優:吉村界人」
隣にいる彼の友人だ。
彼らの「仲間と一緒に這い上がっていこうぜ!」って
その健やかな野心は見てて気持ちがいい。
ありあまるエネルギーと、根拠のない自信。
'I wanna make a movie in the future
of course I wanna cast Kaito as main actor.'
He told.
***
ふとあの頃を思い出す。
「僕が上に行ったら、レイちゃんをひっぱるから。
一緒に引き上げてってさ、上、目指そうぜ」
って言ってくれた、あたしの友達。
何物でもなく、何がしかになりたかった、あの時のこと。
あの時の小さなあたしは、
今のあたしを見てどう思うんだろう。
手に入れたものと、
手放したもの。
変わったことと、
変わらないこと。