Cool finale of off white!
フィナーレにグラフィティアーティストがダーッてやって来て
ジャーッて背中に落書きしてピューッて去っていくoff whiteのショーは
相当カッコいい、そして何より勢いがあった。
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例えば中学、高校で学校に通ってたあの時。
学年の中でも、クラスの中でもとびきりにイケてるグループがあって
彼らの持ってるモノややってる事や、会話やすべては
「かっこいいもの」として目に映り、
まぶしくって仕方がなかったという記憶は誰にでもあるかと思う。
なんとなく、ちょうどそんな感じに似てるかもしれない、
「Off White」というグルーブ感がなんせともかく「かっこいいもの」なのだ。
それはショーに集まるメンツ、つまりOff Whiteの身内関係にも言えて。
(このフロントローの醸し出すイケてる感、とといったら!)
「かっこいい」とされる人達が
フロント席に、しかも身内感覚で集うその点。
「これがリアルなファッションとカルチャー(とビジネス)の
真ん中にいる人たちの『今注目してるもの(=off white)』だ」、というのを
感じるにつけ「これ絶対ヤバい!」、
始まる前からそう決めつけちゃえるような空気がある。
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で、off whiteが何を作って発表してたのかというと。
様々出てくる洋服たちには、本質的にデイリーウエア、
「これ着たい(てか普通に着れそう)!」ってところが着地点にある。
なんていうのか、「ファッションはアートでもあると同時にビジネスでもある」
そのバランス感のキワキワの所を確信犯で楽しんるクリエイション。
ニヤッとしちゃう。何か楽しい。
ちなみにこのリメイクデニムシリーズ-------とりわけ大き目サイズを腰で落として履く形--------
が私はすごく心奪われて。手に入れるかどうしようか絶賛悩んでるところ!
(考えすぎて夢にまで出てきた!)
ごわごわなデニムとすけすけな素材の組み合わせ、
しかも前はさておき、後ろが結構大胆に透けちゃってるそのバランス感とか、
思わずうなっちゃう。
あとそれに肩をタルーンて落として着るはずのビックTに
80年代肩パッドブームもかくや、と言うほどの
大きな大きな肩パットを入れちゃうところとか。
(Tシャツの肩のラインと肩パットの肩ラインがずれてる、
そんなところも凄く好き)
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ヴァ―ジル・アブローの手掛ける
ラグジュアリーなストリートウエア、Off White。
ファッションにおけるアウトサイダー、ニューカマーの勢いが強くなってるな、と感じた
今シーズンのランウェイ。
ファッションが求めているものは実は
「新しい視点でとらえた『ファッションというもの』」なのかもしれない。
既存のシステムではないところからの
カウンターパンチ的な新しい刺激を求めている、というか。
(これはとっても乱暴な言い方になるかもしれないけど、
自分がルーティーンでやってることに、自分が実際飽きてる証しでもあると思う)