Thursday, 1 October 2015

at the show...Courregés

Labels FASHION ,RUNWAY

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新しいディレクターを入れての新生クレージュの今回のショー。

新しい世代のファッションの価値観を提示したものだったと思う。

 

 

今までの(旧態依然と言ってもいいかもしれない)ショーであったり

ブランドのなすべきこと、求められてるものとは何かとかを

根本から問いかけるものだったんじゃないかって。

 

 

いわゆるショーというのは、デザイナーやブランドの世界観という「抒情」にあふれたものを

いかに空間全てをもって(服、それを着るモデル、流れる音楽、会場の雰囲気)

演出して「表現」するかが目的にある。

 

そしてショーを見るジャーナリストは

そこに散りばめられた意味とか文脈とかいったものを

解読することを話し合い、ちょっとした知的ゲームのようなことを

(「彼が伝えたかったのはおそらく、、、」 「多分このルック外とするのって、こういうことだよね」とかいいながら)味わい、批評する。

 

※ファッションを敬遠する人にとっては

これがファッションにおける小難しさをイメージさせてて、

同時にその何だか鼻もちならないスノッブなとこが

ファッションがもつ媚薬だったりもする。

 

今回の彼らのショーはそういった一切合切の抒情やスノビズムを

スパッと見事に切り捨てて。

見事に洋服、その単体のみ、を見せるに徹したショーだったのだ。

 

 

白いレオタードみたいな服を着たモデルさんのほとんどは

その上に上着だけ、ミニスカートだけ、キャミソールだけといった

服単体だけを着て会場をてくてくあるく。

 

その背後の大きな四角いスクリーンは「服」の物撮り写真

が映し出されて

モデルさんの着てる服に対応して映し出される。

 

 

 

 

何かに似てる、と思ったらこれはあれだ、

ECサイトで洋服をつらつら見ながらお買い物してる感じに似てる。

服を見て、気になったら着用写真のルックを見て(気に入ったらポチリする)あの感覚。

 

 

今の時代のインターネットネイティブの洋服やファッションの捉え方、付き合い方

が昔のそれとは少し変わってきていることに徹底的にドライに判断して

(情緒や世界観、ムードにほだされ服が欲しくなるというよりも

もうちょっとカラッとした感覚、

洋服単体を「物」として好きかどうかでジャッジするといったような)

時代の意識が変わった事をプレゼンテーションしているのだ。

 

 

 

ということで、2つの意味で「新しさ」を提示したショーと言える。

つまり

①新生クレージュの「今」のクリエイションを見せる

②「今」の時代の、ニュージェネレーションのファッション観をリアルに見せる

といったような。

 

 

 

クレバーなニュージェネレーションの手掛ける(聞けば25歳と26歳)、

次の、クレージュ。