①何を着るか、ではなくて②どう着るかに
ストリートで見るファッションの方向性は
移動してきている、って話は昨日に少しさせてもらって。
このマダムを撮らせてもらった時にも
その考えはおそらく多分、間違えてもなさそうだ、と確信をもった一枚。
ツイードのジャケット(あえて言えばスリーブレスというのは少し
「普通」の範疇ではないかもしれないけれど)
花柄のブラウス、編み上げのブーツ(革の馴染み方を見ると結構お手入れされて
年季を重ねた雰囲気だ)、
アイテムのそれぞれは基本ベーシックなもの。
オリーブグリーン、茶色に黄色、色合わせも奇をてらったものではない。
パンツの丈感、バランス感も「トレンド」とか「今っぽさ」を追ったものではないのもわかる。
当たり前のアイテム、定番のスタイルを
自分の「今この段階の価値観」において
UPDATEする事。
新しい視点で定番を見直し、
その上で新しい着こなしにチャレンジという事。
「どう着るか」を追求することは
自分の価値観と向き合い、更新させていくこと。
撮らせてもらう時に感動してしまうのは、
着こなしのその奥にある、
彼ら彼女らのファッションへの向き合い方、
つまり
自分自身に向き合う事への真摯さ、そしてそれを楽しんでいる
姿勢なのかもしれない。