Dries Van Notenは毎回感動してしまうのだけど
絶賛今シーズンもご多分に漏れず、というかいつも以上に
心はギューっとわしずかみされて。
(ちなみに前回のショーは コレ。)
一番心をうちぬかれたのは
ヒョウ柄。なんといってもその使い方!
まず色合わせ。
ギラギラとした紫や、深緑、
血液のような濃い赤色とヒョウ柄との色合わせ、その妙味。
それに柄×柄!
ヒョウ柄×ストライプ、
ヒョウ柄×アジア柄(なんて説明したらいいかわからないけど
中国の王様とかが着てそうな、というか)
ヒョウ柄×へび柄、
ヒョウ柄×(色を変えた)ヒョウ柄、とかとか
思いもつかない柄の合わせをサラリとやっている所。
どう考えてもそれぞれそれなりにアクのある柄同士なのに、
ドリスの魔法はそれらに調和とエレガンスをもたらしていて。
(このショーに引っ張られた形で
私の目はそれ以降の日々
街で、ショーでヒョウ柄ばっかり目が行くようになる)
例えばシーズンが過ぎると
なんだか古臭く見えたり、流行り過ぎて陳腐にみえちゃう
アイテムってどのブランドにもあるけれど
(あの●●の柄のトレーナ―流行ったよねぇ、とか
でかでかとブランドロゴのついたあのキャップ、
今かぶってるとヤバいよね、とか)
Dries Van Notenは、全くそういうものがない。
前シーズンのものでも、どのシーズンのものでも
「ずっと捨てずにとっておきたい、長く大事に着てあげたい」
ってそういう魅力が彼の作る服にはあるんだと思う。
つまりヴィンテージになりうるクリエイション。
それは「トレンド性(=時代)」を凌駕する魅力。
長く愛されるものを提案し、作っていくという仕事。
ドリスが好きな所をあげるとキリがないけれど、
一つには、きっとそういう所だ。