「君の膵臓をたべたい」 住野よる:読了。
医学の進歩は素敵なもので余命1年未満の少女が
誰にも異常を知られず生きる事が出来るという状況で
(あくまで物語の設定上で。)
余命を生きる彼女と、それに付き合う「僕」の物語。
と、書いちゃうとなんだか辛気臭いお話みたいだけど
丁々発止のやりとりだったり、
テンポの良い会話で物語はスイスイ進んでいく。
「死ぬまでにやりたいこと」をぴょんぴょん実行していく彼女の行動力は
見てて気持ちがいい(やっぱり余命1年ともなると腹のくくり方というか
スピード感が違うね!とか妙な感心をしたりする)。
で。
ふと気づく。
私も絶対いずれ死ぬのに
何で「死ぬまでにやりたいこと」を棚上げしてるのだろう、と。
まだ死なないけど(多分)、必ずもれなく私たちは死を迎えるのに。
(ヤバいとりあえずサッサと「やりたいこと」リストを作らねば!)
死を意識して生きる事で、今を存分に生ききってやろうと貪欲になる。
考え方も習慣も行いも変わる。人生が変わる。
「生きる」事について沢山の気づきをもらえる一冊。