「パークアベニューの妻たち」 ウェンズデー・マーティン:読了。
ニューヨークの富裕者層が住む妻たちの生活を
人類学的手法を交えるというユーモアを介して
紹介している一冊。
彼女たちの「生態系」の特殊さは
フィジカルにもメンタルにも独特で
彼女たちの生き方は総体的に
「どういう風に生きるのが、自分にとっての幸せなのか」
を考えるきっかけになる。
筆者のドキュメント性が高い一冊なので
好奇心から手に取って、
楽しくエンターテイメントとして読もうというスタンスだと
若干無理が出てくるので
(読み進めるにしたがって、
最初は面白おかしく書き進められていたものが、
段々正直事実の羅列&筆者のプライベートな日記のような
様相になってきているので、
エンターテイメントとしては面白味にかける所も無きにしも非ずで)
そこだけちょっと注意は必要なのだけど。
とはいえ、この稀有な場所に飛び込み、
参加し、悩み、たのしみ、憤り、
つながりを築き、そして卒業していった
一人の「母としての女性の生き方」のリアルが素直に描かれている。